2013年6月30日日曜日

中村まり インタビュー〔再掲載〕

第5回
「----- ところで、今後の音楽活動の構想の中に
<日本語で歌う>というのはありますか?」



----- ところで、今後の音楽活動の構想の中に<日本語で歌う>というのはありますか?

今のところはないですね。何度か、考える時期はありましたけれども、無理してやらなくてもいいんじゃないか、というかやりたいことが英語で歌うことなので、それを無理して日本語に置き換えるのなら、その労力はやはり音楽的なことに使っていきたいですね。もちろん日本語を英語っぽく歌うという考え方もあるんでしょうけど、英語自体が音楽的なものだと思っていますし、私は英語の単語そのものにリズムがあり、そのリズム自体が音楽だと思っていて、それはどうしても英語じゃない日本語だと出せないものなんです。だから無理してまで日本語で歌うという発想が自分にはないですね。
エレキギターを弾いている人がいるとするじゃないですか、日本人で。その人に、何で三味線弾かないんですか?っていう質問をすることと同じですね。出る音違うじゃないですか、けど三味線でもがんばれば(ギターのスケールを)弾くことはできますよね。けど、そのがんばればっていうことに無意味さを感じるんですね。三味線と西洋のギターが違うくらい、英語(で歌うこと)と日本語(で歌うこと)っていうのは音楽的に違うものだと思っています。

----- では見方を変えて、海外で音楽活動をするという発想はありますか?

もちろん、短いツアーなど良い機会があればアメリカに行ってみたいですけどね。旅はしてみたいです。最近、私の2ndアルバムがアメリカとカナダのi-tunesでも購入できるようになりました。
一方で、実際問題、自分の生活を考えると海外に拠点を移して活動するというのはとても難しいと思いますね。海外に行って何をやりたいかっていうビジョンも今のところないですし、やっぱり海外では通用しないんじゃないかな、っていう想いが自分の中にあるから欲望が出てこないんでしょうね。
今こうやって日本で、私のやっている音楽で、ルーツ音楽が好きな人とかも含めて興味を持ってくださって、ちょっとずつ広がっている感じがすごくありがたいですし、現実味を感じます。そうやってこれまで関係を築いてきた、お客様の前で演ることが、今の自分がやるべきことかなと思っています。

----- さて、2月2日には【霞町音楽会 第4回】にご出演いただきます。中村さんには、昨年記念すべき第1回にご出演いただきました。

もうお客さんがいっぱいでしたね。普段、対バン形式のイベントに出ることがあまりなくて、珍しい体験でした。また、主催の新川さんの熱意で、違った畑からアーティストを集めての開催って、そういう視点でイベントを開催するというのは、ライブハウスの人もそれほど考えないような、珍しいことなんじゃないでしょうかね。

----- 第4回目はEARTH+という東京の木場にあるギャラリーで開催です。

すごく楽しみにしてます。ギャラリーでの音楽会がどんな感じになるのか今は想像がつきませんが、共演者の方々は普段ご一緒する機会がほとんどない方々なので、楽しみですよ! <完>

※このインタビューは今年の1月に霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載した記事の再掲載です。

中村まりオフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/


★近日のライブ予定
 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕
  open 19:00 / start 20:00 予約2,300円+drink / 当日2,600円+drink
  ※メール予約:lete
 
 ■8月1日(木) 渋谷クアトロ “3213 SESSION”
  出演:中村まり with 安宅浩司(g)
  ※2マン公演です。出演者の詳細は後日お知らせ致します。
  open 19:00 / start 19:30 前売3,500円 / 当日4,000円(ドリンク別500円)
  ※チケット発売 7月13日(土)〜

 ■“塚本功 & 中村まり 2DAYS” 
  8月10日(土) 浜松 ESQUERITA68
   出演:中村まり、塚本功
   open 18:00 / start 19:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)
   ※限定40名
   お問い合わせ:ESQUERITA68 esquerita68@gmail.com 053-485-9968

  8月11日(日) 名古屋金山ブラジルコーヒー
   出演:中村まり、塚本功、(ゲスト小川真一)
   open 19:30 / start 20:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年6月28日金曜日

中村まり インタビュー〔再掲載〕

第4回
でもキミ、インディゴ・ガールズは、こういうギターを弾いていると思うよ。
教えてくれた楽器屋のおじさんに私の作品を聴いてほしい



----- ところで、今お使いになっているギター(インタビュー冒頭の写真で手にしているマーティン000-18)のおはなしを伺いたいのですが、もう長く使ってらっしゃるのですか? 

たぶん・・・、2006年か2007年頃手に入れたと思うので、ここ5〜6年くらいですね。

----- 使用ギターの変遷といいますか、000-18にいきつくまでに何本かあったと思うのですが。

そうですね、この1本前がマーティンの中でも比較的安く買える、学生時代に買ったD-1というモデルで、しかもバンドの中で演奏することに対応しなきゃいけないと思っていたので、エレクトリック化されているもので、さらに何故かカッタウェイがついているモデルだったんですけど、それをしばらく使ってました。最初の自主制作盤と1stアルバムまではそのギターで録りましたね。さらにその前はヤマハのエレ・アコだったりアコースティック・ギターを使ったりしていましたね。

----- 最初に買ったアコースティック・ギターはどんなものでした?

一番最初のギターもヤマハのもので、アメリカの中古楽器屋さんで3万円〜4万円くらいで買ったんですけど、そう!その楽器屋のおじさんがすごく良い人だったんです!今にして思えば、そのおじさんのひとことがなかったら、多分私はアコースティック・ギターを買ってないんですよ。

----- っということは現在の中村まりさんを産んだ恩人かもしれない。それはすごい話じゃないですか!

とにかくその頃、私はインディゴ・ガールズ(※注)が好きで、インディゴ・ガールズみたいな音楽を演りたいって思ってたんですよ。でも一番最初のギターはクラシック・ギターだったので、クラシック・ギターの音じゃないな、ということは薄々感じていたので、とにかくインディゴガールズみたいなスチール弦のアコースティック・ギターを買おうと思って、その中古楽器屋さんに行ったんですよ。

----- ちなみにどこの楽器屋さんです?

たぶんふつうの、当時住んでいた街のモールに入っていた、何の変哲もない楽器屋だったと思います。で、多分ちょうどいい値段、日本円で3万くらいの一番安いギターを弾かせてもらったんですね。するとナイロン弦の、それまで持っていたクラシック・ギターと比べて弦と弦の間隔が狭いわけですよね、それにまず衝撃を受けて・・・。これじゃあ指が入らないじゃないかと(笑)。こんな指が入らないギターは弾けないじゃないかって焦ったんですよ。それで、これは無理かもな、と。

----- あ、インディゴ・ガールズ無理かもなぁ、と。

そう(笑)。そしたらそんな私の様子を見ていたお店のおじさんが、「でもキミ、インディゴ・ガールズは、こういうギターを弾いていると思うよ。」って言ってくれて。
それで、やっぱりそうなんだ!これに慣れなきゃ仕方ないんだと思い直して、買ったんですよね。だからそのおじさんの一言がなかったら、アコースティック・ギターは買ってなかったですよね。
今にして思えば、まだ何もわかってない子に対して、それ以上のことは言わないで、ただ一言教えてくれたのが良かったなぁって思って。

----- そのおじさんに、中村さんの今の作品、聴かせてあげたいですね。

そうですね、聴いて欲しいですね。ほんっと、そのおじさんってキッカケだなぁ。あと、アメリカでは私、ギター・アンサンブルというクラブに入っていたんですけど、その先生も重要なキッカケとなる人ですね。その先生にインディゴ・ガールズや当時アンプラグドをリリースしたばかりのエリック・クラプトンなど、いろいろ教えてもらいました。そういう、ルーツ・ミュージックに通じうる人たちを教えてくださいましたね。


※注:Indigo Girls / インディゴ・ガールズ
ジョージア州出身のエミリー・レイとエミリー・セイリアーズによるデュオ。1985年に自主制作アルバムを発表し、活動が評判になり1988年Epic Recordsと契約。1989年アルバム『Indigo Girls』でデビューし、これが全米22位、50万枚を超える売り上げを記録。グラミー賞のフォーク部門を受賞するなど、好評を博した。

※このインタビューは今年の1月に霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載した記事の再掲載です。

中村まりオフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/


★近日のライブ予定
 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕
  open 19:00 / start 20:00 予約2,300円+drink / 当日2,600円+drink
  ※メール予約:lete
 
 ■8月1日(木) 渋谷クアトロ “3213 SESSION”
  出演:中村まり with 安宅浩司(g)
  ※2マン公演です。出演者の詳細は後日お知らせ致します。
  open 19:00 / start 19:30 前売3,500円 / 当日4,000円(ドリンク別500円)
  ※チケット発売 7月13日(土)〜

 ■“塚本功 & 中村まり 2DAYS” 
  8月10日(土) 浜松 ESQUERITA68
   出演:中村まり、塚本功
   open 18:00 / start 19:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)
   ※限定40名
   お問い合わせ:ESQUERITA68 esquerita68@gmail.com 053-485-9968

  8月11日(日) 名古屋金山ブラジルコーヒー
   出演:中村まり、塚本功、(ゲスト小川真一)
   open 19:30 / start 20:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年6月26日水曜日

中村まり インタビュー〔再掲載〕

第3回
 「----- ちなみに・・・、今何を聴いてます?」



----- ちなみに・・・、今何を聴いてます?

つい最近、クリスマス関係の曲を演るっていうライブをやり終えたばかりなので、クリスマス関連の音源をたくさん聴いてましたね。ピート・シーガー、マイク・シーガーのお母さん、ルース・クロフォード=シーガーが採集した、アメリカで伝わっている地方のクリスマスソングを集めた音源を聴いていました。すごくかわいらしい、いい曲ばっかりで、地元の子供たちと自分の娘たちと歌ったりしているものですね。あとはやはりフォーク系の、オールド・タイムの音源ですね、よく聴くのは。

----- アメリカのトラディショナル・ミュージック、オールド・タイム・ミュージックがお好きだというのは、アメリカに行っていらっしゃったことと深い関係があります?

たぶん、あると思いますね。

----- もしアメリカに行ってなかったら、聴いていないかもしれない?

でも、それがわからないんですよね。最近思うんですけど、小さかった頃自分の周りで目に入ってくるものって、割と19世紀くらいのアメリカを描いたものが多かったような気がするんですよね。例えば、『トムソーヤの冒険』とか『大草原の小さな家』とか、これはカナダのものですけど『赤毛のアン』ですとか、そういったものを良くテレビ放映していたのを観ていました。今より子供の頃の方が、アメリカ文化が日常の中にもうちょっとあったような気がしますね。あとは自分が遊んでいたお人形がシルバニア・ファミリーだったりとか・・・・・シルバニア・ファミリーってアパラチア地方が舞台になってるんですけど・・・・・そのアパラチアが私の好きなオールド・タイム・ミュージックの発祥の地なんですが、シルバニア・ファミリーの舞台がアパラチア!?と大人になってから知ってビックリして(笑)。だからそういうアメリカ調家具のミニチュア集めて人形で遊んでたりとか、母親がパッチワークやっていたりとか、小さいことが積み重なって自分の音楽趣味とむすびついているんじゃないかって気がしています。

----- ご両親やご兄妹がアメリカの古い音楽が好きで、家では常にそういう音楽が流れてた、みたいなのはないんですね。

この音楽に関してはないですね。ただ、姉がピアノの専門で、常に家ではクラシック・ピアノを練習している人がいたっていう状況はあったんですけど、アメリカの古い音楽が家でかかるようなことはありませんでしたね。だから、ブルーグラスっていう楽しい音楽があるってことに気づくまでに何年もかかったのがすっごく悔しい(笑)。

----- カントリー・ブルースを始めて、だけど影響を受けたのはブルースだけではなかったんですね。

そうですね。ブルースっていうよりも、アメリカの古い音楽、そしてアコースティックであるということがすごく重要でして、ブルースでもエレクトリック化され、シティ化されていくにつれ、だいぶ興味が薄れてしまうところがありますね。時代も古ければ古いほど興味が湧いてくるというか。やっぱり田舎の音楽っていうのが惹かれるポイントなんですよね。楽しみのために演ってて、きっと自分たちの気持ちを慰めるためにやってたんだろうなっていう。そういう素朴な、あたたかい部分に惹かれますね。

----- 例えば、カバーする曲を選ぶ時もそういった素朴な、あたたかい歌詞の内容のものを意識的に選びますか?

他人の曲を歌うときは、音楽的な楽しみの要素が強いかもしれないですね。自分の曲を歌うときは、もうちょっとなんかこう、なんていうんだろう、慰めに近いというか祈りに近いといいますか、単に何かを発表をしたいっていうんじゃなくて、<時代を超えていつ誰が聴いてくれても、もしかしたら共感してくれるんじゃないか>っていうようなところを大切にしたいと思っています。

-----カバーする曲の選び方ってありますか?

私は、結構楽しいメロディーが好きでして、メロディアスな曲には目がないですね。次に歌詞を調べてみて、自分が歌えそうかな、ということは最近よく考えるようにしていますね。ライブで1回限りで歌うのとは違って、レコーディングする楽曲の場合にはどうしても言葉に対する責任が重めになってきますし、ロンサム・ストリングスと一緒にアルバムつくったときは、わりと歌詞の部分で、自分の中でブレのないものを選びましたね。

----- 例えば、長年演ろうと思っていて、けどまだ実現していないカバー曲なんて、あります?

あー・・・、あります。ありますと言ったら演らなきゃならなくなっちゃいますけど(笑)。あのう・・・ゲイリー・デイヴィス(※注)という、ステファン・グロスマン先生のお師匠さんといわれている人で、その方が弾くギターがすごくて、ああいうギターをいつか弾けるようになりたいなと常に思ってはいます。実は一回カバーしてみようと思ってやりかけていたんですけど、ほっぽっといたままになっていますね、そういえば(笑)。


※注:Gary Davis / レヴァランド・ゲイリー・デイヴィス
生後間もなく医者が目に入れた薬により失明するも幼い頃からギターを弾き、南部を廻って街頭で演奏。15歳の頃から、サウス・カロライナのグリーンヴィルでウィリー・ウォーカーの影響を受け、一緒にストリング・バンドでプレイしてギターの腕に磨きをかけた。1920年代には ノース・カロライナ州のダラムという街の通りで演奏して稼ぐようになる。初録音は1935年の セッションでブルース数曲を演奏し録音するも、その後はもっぱら宗教歌だけを歌うようになった。1937年に聖職者の尊称“レヴァランド”をつけ、レヴァランド・ゲイリー・デイヴィスに改名。1944年にニューヨークに移り、ハーレムの路上で演奏。60年代のブルース・ブームの到来で、再発見という形で取り上げられるようになり、その後1972年死の直前まで演奏活動を続けた。フィンガー・ ピッキングで信じがたいベース・ランをプレイし、あらゆるキーで独自の奏法を築き上げた彼は、まさに真のギターの達人。ブラインド・ボーイ・フラーやブラウニー・マギーといったブルースマンだけでなく、タジ・マハール、ボブ・ディラン、ライ・クーダー、ステファン・グロスマンなどあらゆるジャンルで多くのフォローワーが存在する。

※このインタビューは今年の1月に霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載した記事の再掲載です。

中村まりオフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/


★近日のライブ予定
 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕
  open 19:00 / start 20:00 予約2,300円+drink / 当日2,600円+drink
  ※メール予約:lete
 
 ■8月1日(木) 渋谷クアトロ “3213 SESSION”
  出演:中村まり with 安宅浩司(g)
  ※2マン公演です。出演者の詳細は後日お知らせ致します。
  open 19:00 / start 19:30 前売3,500円 / 当日4,000円(ドリンク別500円)
  ※チケット発売 7月13日(土)〜

 ■“塚本功 & 中村まり 2DAYS” 
  8月10日(土) 浜松 ESQUERITA68
   出演:中村まり、塚本功
   open 18:00 / start 19:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)
   ※限定40名
   お問い合わせ:ESQUERITA68 esquerita68@gmail.com 053-485-9968

  8月11日(日) 名古屋金山ブラジルコーヒー
   出演:中村まり、塚本功、(ゲスト小川真一)
   open 19:30 / start 20:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年6月24日月曜日

中村まり インタビュー〔再掲載〕

第2回
歌うということに関しては、まず高校生の頃に<歌ってみたいな>という



〔前回からのつづき〕

----- 声が独特で個性的な、とても素敵な声なんですけれども、ご自身がそれにお気づきになったのはいつ頃ですか?

歌うということに関しては、まず高校生の頃に<歌ってみたいな>という衝動がすごくありまして、自宅で家族がいないときに大きな声で歌ったりしてました。その衝動がずーっと続いていて、大学生になってサークルに入った時に、ギターを弾きながら歌うっていうことを始めたんです。人前で歌う機会が増えると、私自身はライブを録った音源を聴いて、どうやったら自分が納得出来る演奏に出来るかなって思うくらいで、自分の声質について特に気づいたことはなかったんですけど、皆がいろんな感想言ってくれて、そして皆の「いいね」って言ってくれるそのたくさんの声に助けられてここまでやってこられたんです。

----- ヴォーカル・スタイルについては、誰かお手本にしたアーティストはいますか?

んー・・・誰かな? 自分が考えている、こういう風に歌いたいっていう課題はその時々にあって、その都度(お手本とするアーティストに)出会ってはいるんですけど・・・。んー、たくさん好きな人はいますが、やっぱり一番はノラ・ジョーンズですね。それまでにジョニ・ミッチェルを聴いて、でもどうやってあの声を出せてるのか解明出来ないまま何年も過ぎたりとか、ボニー・レイットも大好きでよく聴きましたけど、どうやってああいう声が出せているのかわからなかったですね。あとエレン・マッキルウェインというソウルフルな歌い方をする女性シンガーがいるんですけど、ぜんぜんそんな風には歌えなくて、だから自分の歌と好きで聴いているアーティストの歌とのギャップを感じていました。で、同時にトラディショナルなフォーク系のアーティストも聴いていて、ナチュラルに、しゃべっているように歌う、というのを学んだのはドク・ワトソン(※注)からですね。あと、エリザベス・コットン(※注)っていう人がいて・・・、

----- あ、(ギターを)さかさまに弾く人。

そう!なんか衝撃じゃないですか、ベース音をこっち(人差し指の方)で弾いて、こっち(親指の方)で高いとこ弾くからもう解明出来ないですよね。まったく譜面に起こせない世界観(笑)。エリザベス・コットンの歌って、最初聴くとプッと吹き出してしまう感じなんですけど、よーく聴いていると声の正直さというか、声質に嘘偽りがないんですね。ただ自分が出せる声を出しているっていうその素の感じに感銘を受けて、これは私にも出来ることなんじゃないかな、と思いました。ノラ・ジョーンズに関しては、すごくナチュラルに歌いながらも、かなり技巧的なことを簡単にやる方なので、常に目標にしていますね。

----- 歌を歌うことで聴衆に向かって表現する際、自分の声を脚色して表に出すことになりますが、それを出来るだけ“素”に戻して歌うというのは非常に難しいですね。

そうなんですよね。素で歌いつつも、リズムに乗っていなければならない、すべてが音楽的でなければならないので複雑なんですが、素でなければならないという大事なことを教えてくれるのがそのフォーク系の人たちですね。あとすごく大好きな、一番すべてにおいて影響を受けているのがロン・セクスミス。彼のビブラートがかかったすごくソフトな歌声が大好きで、それもまねようとしているんですがなかなか上手くいかないとか、あとポール・マッカートニーの歌もすごい好きで、あのスイングする感じとか、いつも、やりたいなと思っていることなんですけどね。その辺の要素がミックスされて自分の理想ってものが出来ているのだと思います。


※注:Doc Watson / ドク・ワトソン
クラレンス・ホワイト、トニー・ライス、ノーマン・ブレイク、ダン・クレアリーら多くのブルーグラス・ギタリストたちに影響を与えた、フォークシンガーでありブルーグラス・ギターの第一人者。息子のマール・ワトソンと共に活動を続けていたが、1985年にマールが事故で急逝。しかし、その悲劇を乗り越えて、数多くのセッションやライブ活動を精力的に展開した。2012年5月29日、89歳で逝去


※注:Elizabeth Cotten / エリザベス・コットン
ピーター,ポール&マリーやジェリー・ガルシア、ボブ・ディラン、ジョーン・バエズ、タジ・マハールなど多くのアーティストがカバーしている「Freight Train」の作者として知られている、ブルース、フォークのギタリストであり、シンガーソングライター。


※このインタビューは今年の1月に霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載した記事の再掲載です。

中村まりオフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/


★近日のライブ予定
 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕
  open 19:00 / start 20:00 予約2,300円+drink / 当日2,600円+drink
  ※メール予約:lete
 
 ■8月1日(木) 渋谷クアトロ “3213 SESSION”
  出演:中村まり with 安宅浩司(g)
  ※2マン公演です。出演者の詳細は後日お知らせ致します。
  open 19:00 / start 19:30 前売3,500円 / 当日4,000円(ドリンク別500円)
  ※チケット発売 7月13日(土)〜

 ■“塚本功 & 中村まり 2DAYS” 
  8月10日(土) 浜松 ESQUERITA68
   出演:中村まり、塚本功
   open 18:00 / start 19:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)
   ※限定40名
   お問い合わせ:ESQUERITA68 esquerita68@gmail.com 053-485-9968

  8月11日(日) 名古屋金山ブラジルコーヒー
   出演:中村まり、塚本功、(ゲスト小川真一)
   open 19:30 / start 20:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年6月22日土曜日

中村まり インタビュー〔再掲載〕

 第1回
「自分の表現したかったことがコードをかき鳴らすだけでは出せない」


----- とかく、アコースティック・ギターを持つシンガーソングライターというのは、たいていコードをかき鳴らしてウワーッと自分の思いの丈を歌うといったタイプの人が多いですけれども、中村まりさんの場合はまるでそういうアプローチではなく、音楽を奏でているということが非常に興味深いのですが。

自分の表現したかったことというのが、もうちょっと複雑だったんですね。コードをかき鳴らすだけでは出せない音階であったりとか、ちょっとしたオブリガードで歌の合間に自分で装飾をつけたいと考えたんでしょうね。それと、バンドと一緒に演奏するときでも、ただコードを弾いて、けどバンドにとって何の足しにもならないような、鳴っていても鳴っていなくても同じみたいな、そういう扱いになるのが嫌だったんです。アコースティック・ギターっていうのはどうしても音を大きく出すのが難しい楽器なので、主張する時にかき鳴らしているだけだと、バンドの中では敬遠されるというか、やはり表現出来る範囲が限られていますよね。だから自分も音楽的に関わりたい、歌だけではなくてサウンドづくりの面でちゃんと関わりたいというのがありました。

----- 今のギター・スタイルは、具体的にはどのようにして形づくられていったのでしょうか?

んー・・・、そういう音楽的なスタイルを求めて模索していた時期に、ステファン・グロスマン(※注)の教則ビデオに出会ったことが大きかったですね。実はその時までにクラシック・ギターの経験はあったので、スリー・フィンガーで弾くってことはまったく苦ではなく、普通だったんですけど、そのスリー・フィンガーをどう使うか?という課題はありまして、そこでステファン・グロスマン先生のビデオを観た時に、<あ、カントリー・ブルースという形で(スリー・フィンガーを)使えばいいんだな>って思ったんです。

----- しかし、ステファン・グロスマンの映像解説観てギターの技術を習得していくって、実際やってみると、かなり忍耐が必要ですよねぇ? 

要りますよね、たしかに。ブンチク♪ブンチク♪って親指でベース音鳴らしながら、上の3弦なり4弦でメロディーを入れていくものだっていうカントリー・ブルース・ギターの概念が、私にとってはまず大きな衝撃でした。確かに解説どおりに音を追ってくのは難しいんですけど、ブンチク♪ブンチク♪の感じに、ちょっとずつでもメロディーが乗っていけば、別にそれほど上手く弾けなくてもサマになるんです。だからそんなにつらいと思わずやっていったんですけど、とにかく独りで歌いながら弾ける奏法だっていうカントリー・ブルースの世界観が好きだったんですよ。そしてそれが、そのとき自分がやるべきことのように思えたので、特に考え込まずにやってましたね。

-----(その奏法で)イケる!って思えた最初の曲は何だったんですか?

何だったんですかねぇ・・・。よく覚えてないんですけど、おそらくそのとき持っていたステファン・グロスマンのビデオに入ってて、最初に解説していた曲なんでしょうね。「コケイン・ブルース」とかそういう簡単な、キーがCとかGのものだったと思います。実は私もあのビデオ、最後までやりきってなくて、途中でほっぽり出しちゃったんですよね。なので自分でも全然、ギター的に何かをマスターしたとは思っていませんが、その“心意気”は学んだような気がします。


※注:STEFAN GROSSMAN / ステファン・グロスマン
1945年生まれ。ニューヨーク出身。'60年代からイーヴン・ダズン・ジャグ・バンドやソロとして活躍。NYフォークブームの中、多くのアルバム、教則本をリリースし、カントリー・ブルースの再発見、紹介者として大いに功績ある人物。


※このインタビューは今年の1月に霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載した記事の再掲載です。

中村まりオフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/

★近日のライブ予定
 ■6月23日(日)下北沢インディーファンクラブ
  open 11:00 / start 12:30 前売4,500円 / 当日5,000円
  ※中村まり出演ステージ:無印良品 15:30〜16:00

 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕
  open 19:00 / start 20:00 予約2,300円+drink / 当日2,600円+drink
  ※メール予約:lete
 
 ■8月1日(木) 渋谷クアトロ “3213 SESSION”
  出演:中村まり with 安宅浩司(g)
  ※2マン公演です。出演者の詳細は後日お知らせ致します。
  open 19:00 / start 19:30 前売3,500円 / 当日4,000円(ドリンク別500円)
  ※チケット発売 7月13日(土)〜

 ■“塚本功 & 中村まり 2DAYS” 
  8月10日(土) 浜松 ESQUERITA68
   出演:中村まり、塚本功
   open 18:00 / start 19:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)
   ※限定40名
   お問い合わせ:ESQUERITA68 esquerita68@gmail.com 053-485-9968

  8月11日(日) 名古屋金山ブラジルコーヒー
   出演:中村まり、塚本功、(ゲスト小川真一)
   open 19:30 / start 20:00 前売2,500円 / 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年6月21日金曜日

明日から、中村まりさんのインタビューを再掲載します。

今年の1月のことでしたが、霞町音楽会 第4回 開催前に、中村まりさんのインタビュー記事を5回に分けて、霞町音楽会のオフィシャルホームページに掲載いたしました。

すばらしいお話をお伺いすることが出来、掲載より約半年経ちましたので、SOUND FINDERならびに霞町音楽会の兄弟サイトである当ブログにて《再掲載》いたします。

思えば昨年12月、しとしとと雨が降る新宿西口方面の喫茶店にて、1時間半ほどお話を伺いました。つたなく、しかもたよりない私の質問にも丁寧にお答えいただきまして、感激したことを覚えております。

明日から、5回に分けて再掲載します。 お楽しみに!

中村まり
アメリカン・フォークやシンガーソングライター、カントリー・ブルース、ブルーグラス、オールドタイム・ミュージックなどのアメリカン・ルーツ・ミュージックに影響を受けたサウンドで、英詞のオリジナル曲をアコースティック・ギターにのせて歌う。
2002年、完全自主制作アルバム『Traveler And Stranger』を発表。
MULE RECORDSより、2005年に1stアルバム『Seeds To Grow』、2009年に2ndアルバム『Beneath the Buttermilk Sky』をリリース。
弾き語りでのソロライヴをはじめ、数々のアーティストと共演・客演をしながら、フェスティバルや各地でのライヴ活動を行っている。
2011年、4人組弦楽器集団、ロンサム・ストリングスと共に、トラディショナルを中心とした新旧のカバー曲やオリジナル曲を収録したアルバム『Folklore Session』を、MIDIよりLonesome Strings & Mari Nakamura名義でリリース。同年、同メンバーで西日本ツアーを敢行し、フジロックフェスティヴァルのフィールド・オブ・ヘヴンに出演。 2012年、ライジングサン・ロックフェスティヴァルのボヘミアン・ガーデンに出演。
同年9月、『Folklore Session』の続編となるミニ・アルバム&DVD作品『Afterthoughts』をMIDIよりリリース。

オフィシャルサイト http://www.marinakamura.net/

★中村まり 近日のライブ予定
 ■7月20日(土) 下北沢lete〔ソロ・ワンマン〕※詳細はleteのHPにて発表
 ■“塚本功 & 中村まり 2days” 
  8月10日(土) 浜松
  8月11日(日) 名古屋 ※詳細は追ってオフィシャルサイトにて告知
 

2013年6月18日火曜日

霞町音楽会 第5回 は素晴らしい音楽会でした!

代官山の一等地にあるヒルサイドテラス。その地下にあるギャラリーPLAZAは、街の喧騒から隔絶された、独自の空気感を持つ綺麗な地下室。ところが、音響機器がセットされ、真ん中に舞台が配置され、椅子が並び、そしてピアノが置かれると、音楽が聴こえてきそうな、オーディエンスの歓声が聴こえてきそうな錯覚に陥ります。さらに壁面に町野三佐紀インスタレーション作品が映し出されると、会場全体に血が通い熱を帯びてくる・・・・・そんなドキドキする期待感が満ちてきます。
 さらに開演が近づいてくると、
撮影:今元秀明
満員御礼!

18時30分、本日最初の出演アーティスト、オオフジツボが登場。
撮影:今元秀明
オオフジツボ公式ホームページのトップ画面に、“風を切る哀愁 空駆ける旅情”というフレーズが掲載されていますが、まさにその言葉通りの情感あふれる演奏。ときおりたたみこむようなフレーズを“奏破”する壺井彰久のヴァイオリンに息をするのを忘れるほどで、聴く方も心地良い緊張感があります。とにかく驚異的なテクニックで美しいメロディが奏でられ、ヴァイオリン/ギター/アコーディオンの調和が見事!
撮影:今元秀明
5曲目の「雨の観覧車」では、まさにインスタレーションと音楽がぴたりと融合した瞬間で、眼前のあまりに美しい光景に息がとまってしまいます。
撮影:今元秀明
アイリッシュ音楽に影響を受けた音楽性をオリジナル楽曲に転化し、抜群の演奏力で聴かせるパフォーマンスに圧倒されました。

   オオフジツボ Song List
1.Eternal Reflection
2.yumenoato
3.光り踊る波
4.Alexandrite set
5.雨の観覧車
6.暁の地平
 2nd ステージは、ジャズ・ピアニスト 平戸祐介
撮影:今元秀明
 1曲目から、音が踊っているかのような華麗なるプレイに圧倒されてしまったのですが、スリリングでありながら色気を放つ演奏をピアノ越しに観ながら楽しめるのも、霞町音楽会 第5回の醍醐味のひとつでしょう。
撮影:今元秀明
 縦横無尽に自由にピアノを操る平戸祐介。突き抜けるような演奏で会場を躍動させます。
撮影:今元秀明
演奏の緊迫感とうらはらに、トークはお茶目といいますかユーモアたっぷりでして、それがまた平戸祐介の魅力のひとつ。

ところで、この写真でもおわかりのとおり、お客様がアーティストを取り囲む舞台設定では、どの場所で観ても楽しめることと、どの場所でも音が一緒で、しかも良い音で聴こえなければなりません。それはなかなかムズカシイことなのですが、舞台の周囲に置かれている、オブジェのようなこの自立式円柱型魔法的スピーカー、
これが霞町音楽会 第5回のキモ、であります。

3曲終わったところで、ついにbird 登場です!

撮影:今元秀明
平戸祐介に寄り添うように唄うbird。こんなステキなコラボレーションは他ではなかなか観ることができません!2011年12月に発売され、iTunesトップジャズソングになった、「生まれたてのメロディ」は、やはり名曲!

   平戸祐介 feat. bird Song List
1.FOUR
2.26-2
3.From day to day
4.Love Is A Losing Game〔with bird〕
5.生まれたてのメロディ〔with bird〕
6.nascimento

3rd ステージは、脱藩ギタリスト いちむじんがステージに!
撮影:今元秀明
 クラシック・ギターの概念を完全に変えてしまったイケメン2人です。2人合わせて12本の弦でこんなにも力強く、色彩豊かなアンサンブルができるものなのか!と驚きのステージ。もちろんテクニックが凄いだけでなく、まるでギターの“音が歌う”かのよう。
撮影:今元秀明
しかも、5曲目の「Rosso Rosa」では、観客総立ち!クラシック・ギターのステージでこんなすごい光景は初めて観ました。
撮影:今元秀明
最初のステージに出演したオオフジツボのヴァイオリニスト 壺井彰久がゲストで登場。曲は、いちむじんの代表作品でもあるNHK大河ドラマ「龍馬伝」紀行のテーマ曲。インスタレーションと音楽、お客様までもが一体となって溶け合う美しい瞬間でした。

   いちむじん Song List
1.Made In France
2.情熱大陸
3.ソライロ
4.ひだまり
5.Rosso Rosa
6.スパイス
7.あじさい
8.龍馬伝〔with 壺井彰久 from オオフジツボ

ところで、霞町音楽会 第4回に続いて、食事は欧風料理が美味しい、メゾン・ド・ハズキが会場内2ヶ所にカウンターを設置しまして、

客席に持参しやすいよう、美味しい欧風料理のメニューは串に刺されてご用意いただきました。
ほんっと、美味しいんです!

 もちろん、お酒、ソフトドリンク類も豊富。


さて、3アーティストの出演が大盛況のうちに終了しましたが、霞町音楽会はここで終わりではありません。霞町音楽会“名物”(?)のアンコール・セッションがありました。
どの音楽イベントでも、アンコールで出演したアーティストがステージ上に集まって演奏する、というのはよくあることですが、たいてい出演したアーティストの共通項である楽曲を探して、アドリブ合戦して盛り上がっておしまい、のパターンが多々みられます。しかし、霞町音楽会のアンコール・セッションは、主催者代表が選曲を提案しちゃう、ということが何となく定番化しており、今回も主催者代表指定曲合同演奏スタイルです。
今回はオオフジツボ ギタリスト太田光宏がアレンジを担当です。
撮影:今元秀明
1曲目は、名画「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ曲ですが、曲名を発表したとたん、客席から大きな歓声が!
撮影:今元秀明
名うての演奏家たちが名曲を演奏する、その完成度たるや珠玉のものであります。 
撮影:今元秀明
さて、2曲目はチック・コリア作曲の「スペイン」。難易度高いこの曲を演奏するとあって、メンバーの集中力が火花散る瞬間でした。
     アンコール・セッション Song List          
1.映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマ
2.スペイン

インスタレーションを背景にして、研ぎ澄まされた感性で紡ぎだす音楽を超ハイレベルな演奏で体感した霞町音楽会 第5回でした。

次回、第6回は10月に開催です。素晴らしいアーティストにご出演いただきますので、
ご期待ください!

2013年6月16日日曜日

VOLOMUSIKSの方々にお逢いしました!

週末、霞町音楽会 第6回に出演する、VOLOMUSIKS(ヴォロムジクス)のメンバーと打ち合わせを兼ねてお食事ご一緒しました。

〈L→R〉  ピアノる:こまつゆか/ボーカる:こまつかおり
/SOUND FINDER代表:新川/ベースる:まつばやしだいき
“人生を豊かにする音楽”が彼女たちのコンセプト。ジャズ、ロック、ポップスがバランスよく絶妙に入り混じったサウンドに、独特な歌詞が跳ね踊るように乗り、個性的な音楽をつくり出しているすばらしきバンドです!


★VOLOMUSIKS オフィシャルサイト http://volomusiks.lomo.jp
★霞町音楽会 第6回 オフィシャルサイト http://kasumicho.soundfinder.jp




先行予約、まもなく閉め切り!
10月14日(月・祝)新宿BLAZE
出演:Obatala Segundo/Jaribu Afrobeat Arkestra、他(後日発表!)
   オープニングアクト: Volomusiks
料金:前売4,000円/当日4,500円(ドリンク代別)
※オールスタンディング
開場:16:30/開演:17:30
★先行受付期間:6月9日(日)00:00〜6月16日(日)23:59
受付URL http://eplus.jp/kasumicho-hp/

2013年6月9日日曜日

ご来場いただきましたお客様、ありがとうございました!

霞町音楽会 第5回、大盛況にて終了いたしました。ご来場いただきましたお客様、ならびにご出演のいちむじん様、平戸祐介様、bird様、オオフジツボ様、町野三佐紀様、そしてスタッフの皆様、ありがとうございました!

ステージを360度お客様が囲み、さらにお客様を囲むように町野さんのインスタレーション作品が壁に映し出されている芸術的空間で〈音楽を浴びる〉体験でした。また、メゾン・ド・ハズキさんのお料理が大変美味しかったことも霞町音楽会を素敵に演出してくれました。


いやぁーしかし、すごい音楽イベントでした!
写真は後日掲載致します。お楽しみに!


ところで、次回の【霞町音楽会 第6回】先行予約受付が始まっています!

10月14日(月・祝)新宿BLAZE
出演:Obatala Segundo/Jaribu Afrobeat Arkestra、他(後日発表!)
   オープニングアクト: Volomusiks
料金:前売4,000円/当日4,500円(ドリンク代別)
※オールスタンディング
開場:16:30/開演:17:30
★先行受付期間:6月9日(日)00:00〜6月16日(日)23:59
受付URL http://eplus.jp/kasumicho-hp/








2013年6月8日土曜日

本日開催! 霞町音楽会 第5回

いよいよ、霞町音楽会 第5回開催です!

当日券は、13時より発売いたしますので、まだチケットがお手許にない方、当日朝の天気予報見てから行くかどうしようか決めようと思っていた方などなど、13時にお越しくださいませ!
ちなみに本日多少曇っておりますが、雨は降らないそうです!


さて、会場ですが、
渋谷駅から東横線各駅停車の電車に乗りまして、一駅でございます。

代官山駅を降りまして、駅の外に出ますと、

こんな風景でして、この正面T字路を右折して、みずほ銀行のATMを左に見ながら、

まっすぐ行きます。すると、

すぐ十字路があるので、これを左折しまして、

この代官山交番前信号の歩道橋を通りの向こうっ側に渡りまして、右に進みます。すると、

こんな風景。これをまっすぐ・・・

おー、見えてきた!旗が立っているところが、

ヒルサイドテラス!

こちらの地下が霞町音楽会 第5回の会場でございます。

ぜひ、たくさんの皆様にご覧いただきたいと思います!


霞町音楽会 第5回 開催概要

出演:いちむじん平戸祐介 feat. birdオオフジツボ
日時:2013年6月8日(土)17時開場 18時30分開演
場所:代官山ヒルサイドテラス地下ギャラリーPLAZA 
    〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18
料金:大人前売5,000円/当日5,500円 (ドリンク代別)チケットはこちら
    学生前売2,500円、当日3,000円  チケットはこちら
    ※中学生以下無料、但し保護者同伴に限る。
チケット予約 & お問い合わせ:サウンドファインダー terai@matchfinder.jp

■公演にあたって
※本公演はセンターステージで開催します。ご入場はチケット記載の整理番号順となりますので、良い席でご覧になりたい場合はお早目のご来場をお願いいたします。
※保護者同伴に限り中学生以下無料です。尚、高校生・大学生/専門学校生のお客様には学割でのご案内となります。当日は写真付き証明書をお忘れないようにご来場ください。
※会場内は禁煙です。指定の場所以外での喫煙はご遠慮ください。

プロデュース:サウンドファインダー

制作:BAJ
音響:株式会社ホワイトライト
照明:パープルヘイズ
食事:Maison de Hazuki
協賛:キリンビール各社



2013年6月4日火曜日

霞町音楽会 の原点《その2》

 前回からのつづきでございます。

さて、高校時代に同じクラスだった新川氏とワタクシですが、25年ほど経ったつい最近のこと、神楽坂で呑んでいた時であります。

新川「昔さぁ、B.B.KINGとかE.CLAPTONとかが一緒に出てるビデオがあってさぁ」
私 「PAUL BUTTERFIELDとか出てるやつ?」
新川「そうそう、あ、観たことある?   それでETTA JAMESとDR.JOHNがさぁ」
私 「おー! あの抱き合って<I'd Rather Go Blind>歌うヤツ!」
新川「そうそう! 実は霞町音楽会ってさ、あの SUPER SESSION をやりたかったんだよね」

まさか高校時代に観たあのビデオを新川氏も観ていて、それがコンニチの霞町音楽会の原点、原案になっているとは非常に驚きました。

霞町音楽会は、その第1回目から、その日出演くださったアーティストが最後に2〜3曲セッションをする、という素敵な音楽的交錯があります。しかしそれはその場のノリで、なんとなく瞬発力出し合って盛り上がっておしまい、というものではなく、かといってキッチリ台本どおりの予定調和的合同演奏というものでもない、かなりスリリングで豊かな音楽的調和がステージで繰り広げられます。これは霞町音楽会を開催するにあたってのこだわりの部分であり、前述の SUPER SESSIONを霞町音楽会で実現しようという試みなのですね。

6月8日(土曜日)は、いちむじん平戸祐介 feat. birdオオフジツボ、3アーティストの素晴らしいパフォーマンス、そして競演をお楽しみに!

もう開催間近ですので、チケットは下記メールアドレスに■お名前 ■ご希望枚数 をお送りいただければ、前売価格にて当日受付でチケットをお取り置きいたします。

皆様のご来場お待ちしております!


霞町音楽会 第5回 開催概要

出演:いちむじん平戸祐介 feat. birdオオフジツボ
日時:2013年6月8日(土)17時開場 18時30分開演
場所:代官山ヒルサイドテラス地下ギャラリーPLAZA 
    〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18
料金:大人前売5,000円/当日5,500円 (ドリンク代別)チケットはこちら
    学生前売2,500円、当日3,000円  チケットはこちら
    ※中学生以下無料、但し保護者同伴に限る。
チケット予約 & お問い合わせ:サウンドファインダー terai@matchfinder.jp

■公演にあたって
※本公演はセンターステージで開催します。ご入場はチケット記載の整理番号順となりますので、良い席でご覧になりたい場合はお早目のご来場をお願いいたします。
※保護者同伴に限り中学生以下無料です。尚、高校生・大学生/専門学校生のお客様には学割でのご案内となります。当日は写真付き証明書をお忘れないようにご来場ください。
※会場内は禁煙です。指定の場所以外での喫煙はご遠慮ください。


プロデュース:サウンドファインダー

制作:BAJ
音響:株式会社ホワイトライト
照明:パープルヘイズ
食事:Maison de Hazuki
協賛:キリンビール各社

霞町音楽会Facebook




2013年6月2日日曜日

霞町音楽会 の原点《その1》

霞町音楽会主催であるSOUND FINDER 。その代表の新川氏とワタクシが17~18歳の頃である。

当時はVHSビデオテープかレーザー・ディスクだったが「THE SUPER SESSION」という映像ソフトが発売になり、B.B KINGがホスト役、ALBERT KING、PAUL BUTTERFIELD、ETTA JAMES、DR. JOHN、STEVIE RAY VAUGHAN、GLADYS KNIGHT、ERIC CLAPTON・・・・・、という面々が演奏を繰り広げる、豪華なライブがあったのだ。

おそらくアメリカのテレビ番組だったのであろう、出演者が豪華であるというだけでなく、内容の濃さ、演奏の素晴らしさ、選曲も良く、出演者のみならず制作スタッフの音楽への深い愛情が感じられ、お客さんがステージを囲んで座っているその演出も抜群であった。

どの曲も素晴らしかったのだけれど、特にETTA JAMESとDR. JOHNのデュエットが感動的で、〈あなたが去っていく背中を見るくらいなら盲目になってしまったほうがいい〉と二人抱き合って歌うその姿にやたらにコーフンしたのだ。だって、日本語の曲でそんなすごい歌詞で歌うバラード、ないもの。深く愛し合うオトナってすごいなぁ、などと当時高校生のワタクシは思ったのでありますね。


参考までにコレ↓です



ところで、新川氏とワタクシ、高校時代の同級生なのだが、当時この「SUPER SESSION」について話した記憶はない。というか、新川氏がこの映像を観ていたことすら最近になるまで知らなかったのだ。

(ちょっとここまで書いてきて、長文化しそうなので、次回に続きます・・・)



霞町音楽会 第5回 開催概要

出演:いちむじん平戸祐介 feat. birdオオフジツボ
日時:2013年6月8日(土)17時開場 18時30分開演
場所:代官山ヒルサイドテラス地下ギャラリーPLAZA 
    〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-18
料金:大人前売5,000円/当日5,500円 (ドリンク代別)チケットはこちら
    学生前売2,500円、当日3,000円  チケットはこちら
    ※中学生以下無料、但し保護者同伴に限る。
チケット予約 & お問い合わせ:サウンドファインダー terai@matchfinder.jp

■公演にあたって
※本公演はセンターステージで開催します。ご入場はチケット記載の整理番号順となりますので、良い席でご覧になりたい場合はお早目のご来場をお願いいたします。
※保護者同伴に限り中学生以下無料です。尚、高校生・大学生/専門学校生のお客様には学割でのご案内となります。当日は写真付き証明書をお忘れないようにご来場ください。
※会場内は禁煙です。指定の場所以外での喫煙はご遠慮ください。


プロデュース:サウンドファインダー

制作:BAJ
音響:株式会社ホワイトライト
照明:パープルヘイズ
食事:Maison de Hazuki
協賛:キリンビール各社

霞町音楽会Facebook