2013年8月7日水曜日

訃報 George Duke〔ジョージ・デューク〕 享年67歳

ジャズ・ピアニストのパイオニア的存在で、コンポーザー、プロデューサー、歌手としても知られているジョージ・デュークが亡くなりました。


米カリフォルニア州サン・ラファエル生まれ。ピアノをはじめたきっかけは、母親に連れて行かれたデューク・エリントンのコンサートだったそうで、7歳からピアノの教育を受け始めました。16歳の時、高校の仲間と時代にグループを組み、ジャズを演奏しはじめ、この頃はマイルス・デイヴィスやソウル・ジャズに多大な影響を受けていました。サンフランシスコ音楽院ではトロンボーンと作曲を専攻。在学中にはアル・ジャロウとグループを組んでクラブで演奏していたそうです。'70年代に入るとキャノンボール・アダレイクインシー・ジョーンズフランク・ザッパビリー・コブハムのグループに参加して、徐々に知名度を上げていきました。
'77年にEpic / CBSでアルバム『From Me To You』をリリース。持ち前のファンキーなプレイで、当時ブームだったディスコ・サウンドへ傾倒していき、この時期に古くからの盟友、スタンリー・クラークと、Clarke / Duke Projectで3枚のアルバムを発表しています。
'85年にワーナー・ミュージックのエレクトラ・レコードに移籍。アルバム『Thief In The Night』、他2枚のアルバムを発表しつつも、並行してプロデュース業にも才能を発揮します。'92年にワーナー・ブラザーズ・レコードに移り、アルバム『Snapshot』を発表。
'02年になるとマイナー・レーベルのピザーレ・プラネットに移籍し、3作発表した後、'08年にはヘッズ・アップに移籍して、アルバム『Dukey Treats』を発表しました。闘病中も音楽への情熱は消えることなく、先月アルバム『DreamWeaver』をリリースしたばかりでした。

彼は、ジャズだけ留まることなく、マイルス・デイヴィスフランク・ザッパグラディス・ナイトアニタ・ベーカーマイケル・ジャクソンなど、ファンク、R&B、ポップ、ディスコなど多岐にわたるジャンルのアーティストと共演して、数々の名演を生み出しました。もちろん若い世代のアーティストにも大きな影響を与えており、彼の音楽は新世代アーティストを通じて後世に語り継がれ、残りつづけていくことでしょう。

ご冥福をお祈り致します。

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