〔SOUND FINDER 営業日記!〕 推薦公演 vol.001 レコードを聴いてライブに行こう!
ニューオリンズ音楽の牽引者、米国国宝級のリヴィング・レジェンド、
アラン・トゥーサンが来日!
今回は、ソロでの出演のようです。ここ数年の間にビルボードライヴ出演の常連という感じですが、生で観る機会があるということは、とても嬉しいことです。
’52年フラミンゴスを結成(このバンドにはスヌークス・イーグリンがギタリストとして在籍)。'55年、デイヴ・
バーソロミューの目に留まり、ファッツ・ドミノ、スマイリー・ルイスらのセッションに参加。このあたりから、セッション・ピアニストとして名を上げ、’58年のリー・アレンのヒット「Walkin' With Mr.
Lee」のアレンジを担当してからは、アレンジャーとしても高評価を得る。同年、初のソロ作『The Wild Sound of New
Orleans』も発表。
’60年、ミニット・レーベルにディレクターとして迎え入れられ、ジェシー・ヒルの「Ooh Poo Pah Doo」やアーマ・トーマスの「It's Raining」など、彼のプロデュース、作曲によるヒット曲が数多く世に送り出されるようになった。’60年代トゥーサンは、インスタント、フューリーなどのレーベルでも同様の活躍をし、ニューオーリンズの音楽シーンに大きな足跡を残し、’65年にはマーシャル・シホーンとサンス・レーベルを興している。
’70年代になると、’70年の『From a Whisper to a
Scream』を始めとして、自己名義のアルバムを複数リリース。’75年『Southern
Nights』は、彼の代表作であり、他に、’73年のドクター・ジョン『In The Right Place』や’74年の『Desitively
Bonnaroo』、’78年にはアルバート・キングの『New Orleans
Heat』をプロデュース、ウイングスの『Venus And Mars』にピアノで参加するなど、幅広く活躍した。
’96年には、ニューヨークとニューオーリンズの頭文字を取って名付けたナイノ(Nyno)レーベルを設立。同レーベルから、’96年に自身のアルバム『Connected』をはじめ、オリバー・モーガンやレイモンド・マイルズなど、
ニューオーリンズのアーティストたちがアルバムをリリースした。そして’98年、ロックの殿堂の非演奏者部門入りを果たした。
’05年、ハリケーン・カトリーナで被災。ニューオーリンズ市内の自宅もシーセイント・スタジオも全壊してしまい、しばらくニューヨークに拠点を構えていたが、現在は、ニューオーリンズに戻っていているそう。カトリーナ以降、数々のカトリーナ関連のベネフィット・コンサート、CDなどに参加。’06年、エルヴィス・コステロとの共作『The River In
Reverse』をリリース、中島美嘉のシングル「All Hands
Together」にも参加するなど、多岐にわたり存在感を示している。
余談ですが、たまたま仕事の用事でFジテレビ内をウロウロしていたところ、スタジオの扉が開き、突如アラン・トゥーサンがぬぅっと現れまして、思わず「うわぁぁぁぁぁ!」と声を上げてしまったことがあります。おそらくは中島美嘉と共演でテレビ収録のために来ていたのだと思いますが、その日いみじくも『Southern Nights』を聴きながら、ゆりかもめに乗ってお台場に向かったこともあり、ものすごくビックリするとともに、幸せな気分でした。
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